天神講
天神講
曹洞宗水月寺をお護りする信者の集まりである。水月寺は曹洞宗の寺院であるが、神式で菅原道真公を祀ることから、水月庵天満宮とも呼称されている。
畑家の祖先が菅原道真公自画像を信仰しその啓示を受け、天正5年(1577年)に絹織物を始めたのが城端絹の起源だと言われている。(詳細は城端絹起源伝記)絹業の発展を祈願した、畑家の家宝であった菅原道真公の自画像を水月庵に寄進してお祀りしてから、水月庵には絹業を生業とする大勢の人々が参詣するようになった。そして、絹業繁栄の神として崇敬され、春秋の祭礼は絹業に関係する人々が中心となり執り行なわれてきた。明治40年の菅公一千年祭に、時の生絹組合組合長であった岡部長左衛門氏が水月庵の護持発展を願い、広く町民各位から浄財を募り天神講を組織された。それ以来、曹洞宗水月寺は信者による天神講によって護持されることとなった。毎年1月の初天神と4月・10月の春秋祭礼には天神講の講員が水月寺に参詣する習わしである。近年城端の繊維産業の中心は化合繊の織物やニットに変化しており、水月寺はこれらの繊維の守護神としても敬われている。それ故、現在の天神講は城端近隣の繊維に関わる人々と有志の方々で護られている。
特筆すべきは、大正4年より始まった小学生による書の奉納が今も城端小学校児童に引き継がれ続いていることである。これまで205回の開催を数え、多くの小学生が参加出品し親・子・孫と続いている。春秋2回行われる競書大会にはそれぞれ4月25日と10月25日に水月寺本堂で表彰があり、大勢の児童や保護者が集まり境内も賑わう。城端の小学生にとって、そこで表彰されるのが非常に名誉であり、いつまでも記憶に残る行事となっている。
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